「重曹」「セスキ炭酸ソーダ」「過炭酸ナトリウム」など、ナチュラルクリーニングに欠かせない洗剤が、じつは100円ショップでも手軽に手に入るのをご存知ですか?ダイソーやセリア、キャンドゥなどでは、環境にやさしく汎用性の高い洗剤が豊富に揃っており、掃除初心者やコスパ重視派にも人気です。
本記事では、100円ショップで買える代表的な洗剤の種類や特徴をわかりやすく解説。成分ごとの違いやおすすめの使い方、注意点まで丁寧に紹介します。
「どれを買えばいいかわからない」「なんとなく名前は知っているけど使い方がわからない」そんな方にも役立つ内容です。掃除の効率アップ&節約につながる100均洗剤について詳しく知りたい方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
最近では、100円ショップでもナチュラル系洗剤が手軽に手に入るようになっています。いずれも100円とは思えない実力派で、掃除の場面ごとに使い分ければ、家中をすっきりキレイに保つことができます。
ここでは、100円ショップで手に入れられる洗剤の特徴とおすすめの使い方を見ていきましょう。
重曹は、研磨・吸湿・消臭などさまざまな働きを持つ万能洗剤です。100円ショップではパウダータイプのものが多く販売されており、キッチンの油汚れやシンクのヌメリ取りにぴったりです。
例えば、排水口のぬめり取りには重曹とクエン酸を順番に振りかけて発泡させると、汚れが浮き上がって掃除がしやすくなります。また、鍋底のこびりつきや焦げ付きに振りかけてこするだけでも、やさしく汚れを落とせます。
ナチュラル成分なので、小さなお子さんやペットがいる家庭でも安心して使えるのが魅力です。
セスキ炭酸ソーダは、重曹よりもアルカリ性が強く、水に溶けやすいためスプレータイプで販売されていることが多いです。壁やドアノブの手あか、キッチンの油はね、衣類の襟元の皮脂汚れなど、「ベタつく汚れ」に効果を発揮します。
100円ショップでは、すぐに使えるスプレーボトル入りの商品もあり、手軽に使えるのがうれしいポイント。汚れが気になる箇所に吹きかけて数分置き、布で拭き取るだけで、驚くほどすっきりします。
ナチュラルクリーニング初心者にも扱いやすく、リピート率の高いアイテムです。
過炭酸ナトリウムは、酸素系漂白剤の一種で、水に溶けると酸素を発生させて汚れを分解します。漂白・除菌・消臭・カビ取りと、1つで多機能なのが特徴です。
100円ショップでは粉末状で販売されていることが多く、洗濯槽の掃除やまな板・排水口の除菌、ふきんの漂白などに活用されています。特に洗濯槽掃除では、お湯に溶かしてつけ置きするだけで、目に見えないカビ汚れをスッキリ除去できます。
塩素系のようなツンとしたニオイがなく、扱いやすいのもポイント。安全に家中を清潔に保ちたい方におすすめです。
クエン酸は酸性の洗剤で、水垢や尿石、アルカリ性の汚れに強いのが特徴です。100円ショップでは粉末タイプやスプレータイプで販売されており、トイレの掃除や洗面台の水回り、加湿器の洗浄などに使われています。
特に、アルカリ性のアンモニア臭を中和してくれる効果があるため、トイレのニオイ対策にもぴったり。粉末タイプは水に溶かしてスプレーにすると使いやすく、家中の気になる場所にシュッとひと吹きできます。
ナチュラルクリーニングにおける“酸性担当”として、重曹やセスキとセットでそろえておきたい洗剤です。
アルカリ電解水は、水を電気分解して得られるアルカリ性の洗浄水です。界面活性剤を使わずに汚れを落とせるため、キッチン周りや家電、ドアノブやスイッチまわりの拭き掃除などに活躍します。
100円ショップでは、スプレーボトルに入った即使えるタイプが主流で、気になる場所にシュッと吹きかけて拭き取るだけ、二度拭き不要で手軽に使えるのが最大の魅力です。
化学薬品を使わないのにしっかり油汚れを浮かせる実力があるため、小さなお子さんのいる家庭や、キッチンまわりの安全性が気になる方にも人気のアイテムです。
100円ショップで手に入るナチュラル洗剤は、どれも手軽で便利ですが、用途や組み合わせを間違えると効果が薄れたり、思わぬトラブルにつながることもあります。
ここでは、使い分けの基本と注意すべきポイントを紹介します。
ナチュラル洗剤は、大きく分けて「アルカリ性」と「酸性」に分かれます。例えば、重曹・セスキ炭酸ソーダ・過炭酸ナトリウム・アルカリ電解水はアルカリ性で、油汚れや皮脂汚れなどの酸性の汚れに効果的です。
一方で、クエン酸は酸性のため、水垢やアンモニア臭といったアルカリ性の汚れに向いています。
汚れの性質に合わせて、アルカリ性・酸性を使い分けることで、無理なく効率よく掃除ができます。
ナチュラル洗剤は比較的安全とはいえ、成分の組み合わせによっては効果が弱まったり、思わぬ化学反応を起こす可能性があります。
例えば、重曹とクエン酸を混ぜると発泡はしますが、洗浄力は中和されてしまうため、それぞれ単体で使った方が効果的です。
また、100円ショップには塩素系洗剤はあまり置かれていませんが、クエン酸や酸性洗剤と塩素系製品を混ぜると有害ガスが発生する恐れがあるため、他の洗剤と併用する場合は十分に注意しましょう。
100円ショップで手に入る洗剤は種類が豊富だからこそ、掃除する場所に合わせて適切なものを選ぶことが大切です。例えば、キッチンのコンロ周りや換気扇には、皮脂や油汚れに強いセスキ炭酸ソーダやアルカリ電解水が効果的です。吹きかけてしばらく置いてから拭き取るだけで、頑固なベタつきもスッキリ落とせます。
一方、水回りの掃除には、酸性のクエン酸が活躍します。洗面台の蛇口やシンクにこびりついた白い水垢は、アルカリ性の汚れなので、クエン酸で中和して落とすのが効果的です。また、トイレ掃除にもクエン酸スプレーはおすすめで、ニオイの原因となるアンモニア臭にもアプローチできます。
さらに、除菌や漂白には過炭酸ナトリウムが便利です。キッチンのふきんやスポンジ、排水口など、菌の繁殖が気になる場所に取り入れると衛生的に保てます。掃除の効率を上げるためにも、場所や目的に応じて洗剤を使い分けることがポイントです。
ナチュラル洗剤は安全なイメージがありますが、すべての素材に使えるわけではありません。洗剤の性質によっては、素材を傷めてしまうこともあるため注意が必要です。
例えば、クエン酸はアルミに使うと黒く変色してしまう恐れがあります。また、重曹は粒子が細かく研磨作用があるため、漆塗りや鏡面仕上げの家具、大理石などのデリケートな素材に使用すると傷がついてしまうことも。アルカリ電解水も、ワックス加工された床や木製家具に使うと変色や剥がれの原因になる場合があります。
どの洗剤も、使う前に目立たない場所で試してみるのがおすすめです。そして、パッケージに記載された使用上の注意や適応素材をよく確認しましょう。素材への影響を理解しながら使うことで、安全かつ効果的に掃除ができます。
100円ショップには、重曹・セスキ炭酸ソーダ・過炭酸ナトリウム・クエン酸・アルカリ電解水など、掃除に役立つ洗剤が豊富に揃っています。それぞれに得意な汚れや使いどころがあり、組み合わせて使うことで家中を効率よくきれいに保つことができます。
ナチュラル成分の洗剤は、環境や肌への負担が少ないのも魅力。初めて使う方でも気軽に試せる価格だからこそ、自分に合ったアイテムを見つけやすいのも100均の良さです。
掃除のハードルをぐっと下げてくれる100円ショップの洗剤。気になる汚れに合わせて、ぜひ取り入れてみてください。