洗浄工程における省エネ対策に!

部品洗浄工程における洗浄加温をヒートポンプで、省エネ、コスト削減などに貢献します。
CO2排出量・ランニングコストを削減可能です。

このようなお悩みをエコdeヒートEXが解決!

エコdeヒートEXの主な特長

※Coefficient Of Performanceの略。エネルギー消費効率。ヒートポンプのエネルギー効率を示す指標で、加熱能力を消費電力(運転に必要なエネルギー)で除した値。

エコdeヒートEXの加温のしくみ

エコ de ヒート EX〈EHPE-130-d〉は
冷媒で直接洗浄液を熱交換し、
間接熱交換器と循環ポンプ1台の
スペースを減らせます。

COP値 ≒ 3.14 つまり「1」の電力で「3.14倍」の仕事をします。最大4.34kwの電力で13.63kwの加熱能力があります。(※1条件)
※1条件 周囲温度 乾球25℃ 湿球21℃ 
入口温度約60℃ 出口温度61℃

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ヒートポンプ仕様比較

品名 従来品に対する
比率
定格加熱能力13.0kw 14.0kw
機器加熱COP3.143.4591%
システムCOP3.142.91108%
設置面積1.12㎡1.79㎡63%
製品質量300kg350kg86%
高効率化化
従来品に対し、
システムCOP 8%向上
コンパクト化
従来品に対し、設置面積37%削減、
製品重量14%削減

導入効果

COP3.14の達成により、
蒸気ボイラおよび電気ヒータに比べ
6~7割の省エネ実現

試算条件
・機械工場の洗浄工程を想定し、洗浄液温度60℃、屋内設置(周囲温度25℃一定)
・年間運転時間3,840時間(平日のみ16時間/日)
・ガスボイラのシステム効率50%
・エネルギー消費量の換算は、電力は8.64MJ/kWh、ガスは45MJ/Nm3を使用
※一定の条件で試算した結果です。
実際の運転状態によって効果は変動します。
お客様の専用試算については、弊社専門員にお申し付けください。

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基本仕様

項目性能
定格
加熱能力※
13kW
定格
COP※
3.14
熱源空気熱源
温水取出温度40~65℃
温水流量範囲50~250L/min
外気温度
使用範囲
5~43℃
冷媒R134a
外形寸法本体:H2,250×W1,300×D570
製品重量本体:300kg

※条件:温水入口温度60℃、乾球温度25℃、
湿球温度21℃、温水流量250L/min

寸法図

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よくある質問

エコdeヒートEXはどのようなシーンで利用されますか?

 (産業部門のお客さま)
主に温水を使った洗浄装置、脱脂装置、食品保温工程を所有されている工場への提案を考えております。ボイラからのリニューアル対応だけでなく、新設や増設にも対応できます。
従来ボイラや電気ヒータを用いた温水加熱を行っていたところを当開発機に置き換えることにより省エネルギーが推進でき、CO2削減が図れます。特にシステム総合効率の低い蒸気による加熱から効率の高いヒートポンプに置き換えることにより、蒸気レスの工場実現に寄与できます。

(業務部門のお客さま)
 業務用(宿泊施設、老健・福祉施設、等向け)としては、貯湯槽の保温用途に加え、床暖房や温水プール加温などにも活用いただけます。ただし、外気温度が5℃以下では使用できないため、屋外に設置することはできません。

エコdeヒートEXを導入するメリットを教えてください。

次のようなお客さまに訴求力を持つ商品です。
(1)コスト意識の高いお客さまのメリット
COPが高いため、エネルギー消費量が小さくなります。そのため、ランニングコスト(エネルギーコスト)が蒸気ボイラや熱風発生装置に比べ低減できます。
(2)省エネ意識の高いお客さまのメリット
蒸気ボイラや熱風発生装置と比較して、エネルギー消費量を低減できます。
(3)環境意識の高いお客さまのメリット
蒸気ボイラや熱風発生装置と比較して、CO2排出量を低減できます。

開発の経緯・目的を教えてください。

工場の洗浄・脱脂工程や、業務用の浴槽保温・温水プールなど、水槽を一定温度に保つ循環加温方式で温水を使用する用途では、高効率なヒートポンプが省エネルギー、CO2排出量削減およびランニングコスト低減に有効と考えられます。これまでにも循環加温ヒートポンプは適用されている事例はありますが、汚れた洗浄液による熱交換器の汚れ・詰まりに対応するため、間接熱交換器の採用や専門業者による分解洗浄メンテナンスが必要になり、性能面、設置スペース、コスト面での課題がありました。
そこで、この課題を解決するため、冷媒で洗浄液を直接加温する直接加温方式とし、さらに熱交換器の清掃を簡易にする構造にしたことで、システムの高効率化が図れるとともに、設置スペースの低減およびユーザ側でのメンテナンスを容易にする機器を開発しました。

循環加温ヒートポンプとは?

ヒートポンプ給湯機(一過式)は低い温度の水を高い温度のお湯に昇温するヒートポンプですが、循環加温ヒートポンプ(循環式)は、温度差が比較的小さい状態で、高い温度のお湯をさらに高温に加温し循環加温する方式です。用途としては、例えば浴槽の保温、産業用では洗浄液の保温などに利用します。

機械部品洗浄工程でなぜ省エネの要望があるのでしょう?

機械部品洗浄工程とは、油で汚れた機械加工部品から油分を取り洗浄する工程であり、約60℃に加温された洗浄液を使用しています。エネルギーの使用量が大きいことから、省エネルギー、CO2排出量削減およびランニングコスト削減ニーズの高い工程です。

なぜ蒸気ボイラがこれまでよく使われていたのですか?

蒸気ボイラは設置が比較的簡単で、初期投資が少ないためよく使われてきました。

なぜ熱交換器の汚れや詰まりに対応するため、間接熱交換器が使われるのですか?

ヒートポンプ本体に洗浄液を通すと、汚れや詰りなどでヒートポンプ自体の故障につながるためです。

分解洗浄メンテナンスがなぜ必要なのですか?

プレート式熱交換器は流路が狭く、洗浄液の状態次第で詰りが起こりやすいためです。

直接加温方式とは何ですか?

加温させたい液体(洗浄液等)と冷凍サイクル内の冷媒とで熱交換させる方式です。

熱交換器の清掃を簡易にする構造とは何ですか?

プレート式熱交換器では、重なったプレート全てを分解し、清掃後に新しいガスケットと共に組み直す必要がありますが、本熱交換器では、カバーを外すだけで内部が露出し、清掃後の復旧もカバーを取り付けるだけで済む構造となっています。

なぜ直接加温方式にすることで、システムの高効率化が図れるのですか?

間接加温方式では、「冷媒→水、水→洗浄液」などのように、最終的に加温したい洗浄液を冷媒ではなく、温水で温めます。直接加温方式では「冷媒→洗浄液」のように最終的に加温したい流体を直接冷媒で温めます。このため、途中で放熱される熱が少なくなり、高効率になります。

産業用途で65℃の温水供給は十分ですか?

工場での洗浄槽や脱脂槽の加熱温度や業務用の浴槽加温の温度は40℃~60℃程度であり、多くの用途に適用可能であると考えております。

COPとは何ですか?

一般には、ヒートポンプのエネルギー効率を示す指標で、加熱能力を、運転に必要なエネルギー(消費電力)で除した値をCOP(Coefficient Of Performanceの略)とよんでいます。

COP3.1とは、従来方式(蒸気ボイラなど)に比べて高いのですか?

従来方式の蒸気ボイラは燃焼式であるため、COPが「1」を超えることはありません。特に蒸気ボイラを使用されている工場では、蒸気配管の放熱ロスなどによりシステム効率が30%程度という例があるなど、機器単体の効率よりも更に効率が悪くなる傾向にあります。
一方、「エコdeヒートEX」はヒートポンプ技術を活用することで、COP3.1を達成するとともに、温水利用工程の近傍に設置することが可能であるため、放熱ロスなどを抑制することができ、高いシステム効率で運用することが可能となります。

他社製の温水ヒートポンプに比べてCOPは高いのですか?

用途が異なるため直接の比較は難しいですが、定格能力が同程度の循環加温ヒートポンプの中では、1番ではありませんが、同等レベルのCOPを有しています。また、洗浄液を直接加温できるため、システムCOPで考えた場合にはトップレベルのCOPを有することになります。

温水流量が250L/minとは他のヒートポンプに対し多すぎないですか?

一般に洗浄機ではダーティータンクとクリーンタンクの2槽を有しており、この間の流量は約250~300L/minで循環させています。この循環ポンプを流用することを想定しているため、代表として250L/minとしました。

どのようにメンテナンス性が向上したのですか?

開発した熱交換器は容易に外部の蓋を外すことができ、お客さまでも水洗浄が容易となりました。

なぜ設置スペースが低減できたのですか?

従来は水と洗浄液を熱交換する間接熱交換器、ポンプ、制御盤を設置するためのスペースが必要でしたが、開発システムでは、間接熱交換器が不要となり、ポンプや制御盤もヒートポンプ本体に内蔵できるようにしたため、設置スペースが低減できました。

ドレンポンプ不要とは?

特に工場内の湿度が高い場合は、ヒートポンプ本体の空気熱交換器で空気中の水分が結露するため、結露水が生じます。比較的規模の大きな工場の内部ではこうした排水(結露水)を捨てる場所がなく、長配管とドレンポンプを利用して工場外部に排出することが多いです。開発機は空気熱交換器を上部に配置することで、結露水を自然落下させて洗浄機の洗浄槽に送り込むことを容易にし、ドレンポンプを不要にすることができます。

年間エネルギー量、ランニングコスト削減の試算条件は?

温水入口温度60℃、年間を通じて13kWの熱源をガス式蒸気ボイラ、電気ヒータ、従来ヒートポンプシステム、開発ヒートポンプシステムとした場合の年間エネルギー量およびランニングコスト低減効果を算出しています。

ガスボイラ方式のシステム効率はなぜ50%としたのですか?

工場などで用いるボイラ設備には、ボイラ室で集中して蒸気を製造し、それを各工場まで送る蒸気配管を経て、加熱工程に届けられます。そのため、ボイラによる加熱設備は、ボイラ単体の効率だけでなく、蒸気配管からの放熱ロスなどの熱損失があり、システム全体での効率はボイラ単体効率に比べ低くなります。
また、比較対象としたシステムは、リニューアル前のシステムを想定しています。
例えば、省エネルギーセンターの「省エネルギー実施事例」では、配管からの放散熱量ロスだけでエネルギー消費量の約50%が失われているとする事例や、蒸気ボイラシステムの効率が26.6%から38.7%に向上した事例が紹介されています。
そのため、今回の試算では、省エネルギー実施事例集の中で見つけられたボイラのシステム効率の中でも最も高い値である50%を採用しました。

実際の蒸気のエネルギーロスは、どの程度になりますか?

工場などで用いる蒸気には、ボイラで集中して蒸気を製造し、それを各工場まで送る蒸気配管を経て、加熱工程に届けられます。そのため、蒸気による加熱システムには、ボイラ単体の熱損失だけでなく、蒸気配管からの放熱ロスや蒸気漏れなどの熱損失があり、システム全体でのエネルギー効率はボイラ単体の効率に比べて低くなります。

冷媒とは何ですか?

ヒートポンプの内部で循環し、気相⇔液相で相変化を繰り返しながら熱を運ぶ物質です。

採用している冷媒R134aは、環境面への問題はないのですか?

R134aはオゾン層破壊係数が「0(ゼロ)」ですが、温暖化係数は比較的高く、冷媒回収は徹底する必要があります。

メンテスペースも含めた設置所要面積・寸法を教えてください。

ユニット寸法に対しメンテスペースは正面と背面それぞれに800mm以上、右側面制御部は500mm確保してください。

どのように熱交換器を洗浄するのですか?

定期的にフラッシング洗浄、汚れが酷い状態ではカバーを外してブラシ等での洗浄をしてください。

設置場所に制限はありますか?

機器は、屋内のみ設置可能です。周囲(外気)温度使用範囲として定めている5~43℃(相対湿度は~85%)内の環境であれば設置は問題ありません。
酸・アルカリ雰囲気など、特殊環境では問題が生ずる場合がありますので、個別にお問合せをお願いします。

メンテナンス契約はできますか?

対応可能です。

エコdeヒートEXの納期はどれくらいですか?

標準納期は3ヶ月です。

従来の熱源機(ボイラ)との違いは何ですか?

定格エネルギー消費効率(COP)が3.1で、蒸気ボイラに比べ、エネルギー消費量、CO2排出量およびランニングコストを約6割削減できます。

従来の温水ヒートポンプと何が違うのですか?

従来のヒートポンプは一般的に冷凍サイクルに必要な「圧縮機」「凝縮器」「膨張弁」「蒸発器」をその本体の中に収納していますが、エコdeヒートEXはあえて「凝縮器」を本体の外に設置することで、詰りの防止、メンテナンス性の向上を図っています。

産業用としての特長を教えてください。

産業用としての特長は以下のとおりです。
・外気温度5℃から43℃の条件で出湯温度65℃の循環加温に対応
・加温対象となる装置の制御盤等との連動制御が可能

業務用に適用できますか?

業務用にも適用できます。
エコdeヒートEXの主ターゲットは工場の加熱プロセスですが、業務用(宿泊施設、老健・福祉施設、等向け)としては、貯湯槽の保温用途に加え、床暖房や温水プール加温などにも活用いただけます。適用可否の詳細については、個別にお問合せをお願いいたします。

ヒートポンプ給湯機と循環加温ヒートポンプとの違いは?

ヒートポンプ給湯機(一過式)は低い温度の水を高い温度のお湯に昇温するヒートポンプですが、循環加温ヒートポンプ(循環式)は、温度差が比較的小さい状態で(高い温度のお湯をさらに高温に加温します)循環加温運転ができることが特徴です。
一過式の加熱差(幅)を48℃とした場合に対し、循環式の温度差は5~10℃と、約1/5-1/10となり、流量は5~10倍必要となります。一般的に一過式の熱交換器は、5~10倍の流量を確保出来る設計としておらず、循環式では、熱交換器及び冷媒量の最適化を行っています。

エコdeヒートEXの耐用年数(耐久性)は?

稼動状況、周辺環境およびメンテナンス状況により変動するため一概には言えません。ただし、通常のメンテナンスと、定期的なオーバーホールをメーカ推奨に従って行っていただければ、法定耐用年数である13年は十分に使用可能と考えています。

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