WATERCO製 マルチサイクロン水処理用遠心分離器
■製品特長:
■分離対象物:
マルチサイクロンは、上記の対象物を分離する目的で設計されています。この範囲外の物は分離できない、もしくは十分に分離できない可能性があるのでご注意ください。
【分離できるものの例】
砂、火山灰、ブラスト材、錆の粉
マルチサイクロンは、本体下の配管(下接続ユニオン)から汚れた水を入れ、本体中央部の配管を通り、サイクロン部へ入っていくしくみになっています。サイクロン部は、モデルごとに複数のサイクロンが配置されており、サイクロンの遠心力が高まるように設計されています。外側の透明ポリカーボネート沈殿槽*の底に汚れが堆積していき、サイクロンできれいなった水は、本体上の配管(上接続ユニオン)から排出されます。
* 70XLは沈殿槽自体は不透明となりますが、本体の下部にある透明のパイプ部分から、汚れの堆積を確認できます。
クーリングタワーの水質改善が実現し、圧当的な汚れを回収し排出もスムーズに!
フロー水の大幅削減を可能とし、排水処理の費用が劇的に減少!
①配管接続
ドレン配管および上下配管を本体へ接続する。
配管側の荷重が本体にかからないように施工を行なってください。評価テストを実施する場合、樹脂ホース+バンドにて本体と接続を行うことをお勧めします。
サイクロン下部から導入される汚水は、サイクロン部で遠心力により比重差のある固形物を分離、下部のポリカーボネート沈殿槽に堆積します。汚れが除去された水は本体上部ノズルより排出されます。本体横にあるドレンノズルのバルブを開放すると、内圧により自働的に沈殿槽に堆積した汚れが排出されます。
運転を停止することなく、汚れを除去、分離することができる最新サイクロン分離機です。
◆使用できる温度範囲
マルチサイクロンは、水温が0℃~45℃の範囲内での使用に合わせて設計されています。
この範囲以下や範囲以上でのご使用は、凍結や加熱などにより本体が破損する恐れがありますので絶対にしないでください。
◆流量及び圧力範囲
マルチサイクロンは、必ず以下に定める指定流量および圧力範囲内にてご使用ください。
※指定最大流量に近いほど、分離効率は高くなります。
クーリングタワー水の砂の除去、ストレーナーやチラーのコンデンサ延命
既存冷却塔設備付近に設置されたマルチサイクロン16 – 省スペース
温泉、浴槽の砂ろ過装置前のプレ洗浄によるろ過器の逆洗水量の削減
既存砂ろ過設備にプレフィルターとしてマルチサイクロン16設置 – 省スペース
約30㎥の池の洗浄用に設置されたマルチサイクロン16と砂ろ過装置
アワビの養殖
養殖分野で使用される機器
1.縁切としてプレート式熱交換器を設置(ワイドギャップ)
ヒートポンプ性能を常に監視、1ヶ月経過後から性能が低下したため、1月に1回、プレートを開放洗浄する必要が発生。手間が大変。
2.20メッシュ以上のYストレーナー設置(マニュアルどおり)
ストレーナーに多くの汚れが堆積。1日に2回、ストレーナーを開放洗浄する必要が発生。
ポンプ、本体も停止してメンテナンスをすることが必須となってしまった。
3.マルチサイクロンを設置(ストレーナー撤去)
最初のサンプルテストで汚れた回収できるかの評価で合格。そのまま継続運転を開始。
6ヶ月継続運転中。能力維持をしながら開放洗浄や、ポンプ停止をすることが無く、省エネ運転を継続することが実現。
浴槽・養殖場などの循環洗浄例
砂ろ過装置の手前にマルチサイクロンを追加することで、ゴミや汚れを80%取り除くため、
砂ろ過のメンテナンスコストと逆洗時のブロー水量を大幅に削減します。
プレート式熱交換器CIP洗浄配管設計例
マルチサイクロンを設置することにより運転しながら汚れの除去が可能です。 更に、バルブ+フランジ設置により、熱交換器内部に汚れが付着した場合にはCIP洗浄を行うことができます。水スケールの場合、指定洗浄液“ダイナミックデスケーラー”にて循環洗浄をして頂けると、安全ですみやかな洗浄が可能です。 また汚れの性状により、内部洗浄での能力回復が難しく、本体交換をするしかない場合においても付け替えが容易であり、予備機を常備している場合には即日に復旧させることが可能です。
クーリングタワー冷却水洗浄例