モイストプロセッサーは、大量の新鮮な外気を効率的に除菌と除塵し、温度と湿度を調整して室内に供給する調湿空調装置です。調湿空調とは、温度のコントロールのみに頼ってきた従来の空調方式ではなく、湿度のコントロールを主体とした、快適で人と環境に優しい空調方式です。 モイストプロセッサーには除湿機能と加湿機能が備わっており、簡単な操作で除加湿機能の切り替えを行うことができます。
快適な室内環境を維持するためには、湿度の管理が重要です。通常、室温は季節により、20~28℃に設定されていますが、同じ温度でも空気中に含まれる水分の量(絶対温度といいます)によって体感上の暑さ、寒さが変わります。
高温多湿(夏季)、低温乾燥(冬季)の日本の気候では、夏は除湿し、冬は加湿することにより室内温度を夏は高めに、冬は低めに設定しても快適に週ごすことができます。
また、健康的な生活を送るには、空気の清浄度が重要です。しかし室内の空気は粉塵・細菌・二酸化炭素・ホルムアルデヒド等により汚染されますので、清浄な空気を常に供給することが欠かせません。
当社の開発した『モイス卜プロセッサー』は、外気の温度、湿度を調整し、同時に除塵や消臭をしてから室内に供給する新しい空調換気システムです。従来なかった、快適で人と環境にやさしい空間をご提供いたします。
社会福祉法人高田福祉会は、新潟県上越市において介護事業を行っており、老人介護を目的とした3施設を運営しています。入居者に快適な環境を提供できるよう3施設すべてにモイストプロセッサーを導入していただきました。その中のひとつ「悠久の里」施設長の関原礼敏氏にお話を何いました。
―入居者の方や職員にとってどのような効果が現れていますか?
「高齢者は、口腔の細菌や唾液が誤って気管に入ることで「誤嚥性肺炎」を起こすことが多く、十分なケアを行っても、まれに発生することがあります。しかし、モイストプロセッサーにより適度な湿度が供給されることから口腔内の乾燥が起きにくくなり、誤嚥性肺炎を防ぐことができています。
また、お年寄りは抵抗力が弱いことから、感染症罹患を防ぐことが必要となりますが、当施設では、ここ何年もインフル工ンザ等の感染症の蔓延がありません。ある時職員の中でインフルエンザに感染した者が出てしまいましたが、その際にも他の入居者や職員に拡大することはなく、モイストプ口セッサーを導入したメリッ卜を感じています。
また私自身も花粉症に悩んでいるのですが、施設内にいるときには症状を感じることがありません。先日、非常に風が強い日がありましたが、来客があって出迎えた際、外から風が吹き込んだ直後から、鼻水が、止まらなくなりました。そのとき、施設内にいかにクリーンな状態に保たれているのかを実感しました」
―ランニングコストの観点ではいかがでしょうか?
「モイストプロセッサーの吹き出し口近くの工アコンは年聞を通してほとんど使用していません。今にして思えば、その場所にはエアコンが不要であったと思います。また、冬季に出社して施設内に入り「暑いな」と感じて、エアコンの設定を見てみると、そもそもスイッチが入っていないということを何度も経験しました。それくらい暖かく感じます。
モイストプロセッサーは、初期導入費用は他の空調機器と比較して高価ですが、経年の維持費を考慮すると、長期的には安価になると判断しました。実際のところ、年間で100~200万円のコストダウンできた年もあります」